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第1回から第3回(最先端)までの幹線(計3回)を表示します。

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第 1 回

神様なんていない。
運命なんてあるわけない。
ただそこにある時間を過ごし、ただ一日が過ぎて行くだけ。。
つらい事・悲しいことには目をむけず、楽しい事だけ見つめて過ごしていた。


そんな私を、あの出来事が一変してしまった。


あなたに出会えなければ・・・
あんな時間を過ごすことがなければ・・・

私は今も変わることなく、過ごしていたでしょうか。



だから。
もし神様がいるとしたら、こう伝えます。


ありがとうございます。
私は、今生きる喜びを感じています。







寒さも和らぎ、日差しが暖かくなって来た4月。
風はまだ少し冷たいけど、木々の緑や小鳥の声などを聞くと春の訪れを感じる。
ついつい陽だまりでぼーっとしたくなるような、そんな気持ちのいいお天気。


なんだけど、そんな悠長な事は言ってられない!


今日から私も高校生。
入学式を目前に私は頭を抱えていた。

入学する高校は制服はない学校だから、入学式の服装って困る!!

だって、目立つような格好はできないけど、ダサい格好もできないし。。
カジュアルすぎても駄目だけど、フォーマルすぎるのもオバサンみたいになっちゃう。

3日間もきめれずにいた3通りの服をベッドに並べ、その服を見つめる事30分。





やっと選んだその服は、チャコールグレーのプリーツスカートに白いセーター。
このセーターにはリボンのあしらいのついていて、ちょっと上品な感じ。
でも硬くなりすぎない服って感じで好き。

ハイソックスを履き、全身ミラーでチェックする。
前髪を整え、軽くカラーリップを塗った。
うん。まぁこんなもんでしょ。



「早くしなさい〜!」、っていうお母さんの声が階段の下から聞こえる。
はいはい、分かってますって。うるさいな。
そう思いながら、とりあえず「はーい」とだけ答え、カバンを手に取る。
入学式だから、大して持っていくものはないんだけど、とりあえずカバンを持って。
下に降りた。


よし、いくぞ。
玄関前の鏡をみながら自分に気合を入れる。


「いってきまーす」

自分にしてはちょっと大きな声でお母さんに声をかけて玄関のドアを開けた。




本当は進学するつもりなんてなかった。
もう学校になんか行きたくないと思っていたから。


中学校は結局半分くらいしか学校には行かなかった。
卒業できないかもしれない。
そう思いながらも、足を学校に向けることはできなかった。
卒業できたのは、自分でもびっくりしている。


高校ぐらいは修めて置いたほうがいい。
そう何度も先生と親に説得され、しぶしぶ受験した。
結果、入学を許可され、今日を迎えた。



学校に行っても楽しい事なんてない。
そう思う気持ちは変わらないんだけど、新しい自分になるチャンスかもしれない。


そう思って通うことをきめた高校。
まさかそれが、私の人生を本当に一変するあの出来事につながるなんて、
そのときには全く考えもしなかったんだ。


名前も出ていない主人公ですが、彼女の高校生活が波乱万丈の物語になるといいな。

エリ 2007/07/10
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第 2 回

お題: 3組ナツミ出会い

 バスに揺られること40分、少し小高い高台に建つ私立桜坂学園。ここから私の物語の幕は揚がった。
 桜坂学園は、その名の通りなだらかな坂道に桜並木が続いている。そのため、この季節は目の冴えるような景観がバス停から校門までの坂道を彩る。

 やばっ。私は腕時計を見ながら冷汗を流す。バスを降りた時点で、既に開会5分前。目の前には坂道。

 はぁっ。間に合わないなこれは。
 バスに間に合いはしたんだけど、乗り慣れない満員バスに嫌気がさして途中下車したんだから、自業自得といえばそうなんだけど・・・・。
 ま、いっか。桜きれいだし。式ってだるいの一言に尽きるし。

 私は諦めの境地というか、開きなおりというか。そういう心境でゆっくりと桜を見上げながら、校門まで登っていった。

 学校に着くと、掲示板に新入生のクラス割と校内図があった。
 私は自分の名前を探し、とりあえず荷物をクラスに置くことにする。
 ”木下 ナツミ” 1年3組か。
 
 目的のクラス1−3を見つけ、自分の席に着く。
 今日からよろしく。
 胸の裡で誰にともなく呟く。
 窓際の席に座っていると、開いた窓から優しいか春風が、遠くから小さな歌声を運んできた。
 
 机に突っ伏し、目を閉じながら歌声に聴き入っていると、なんだか楽しくなってきた。
 みんなとは違うことをして、浮き立つような春の陽気。

 確か、裏庭が在ったような。
 入試の時に一度しかきたことはなかったけど、古い桜の樹があって春を楽しみにしていたのを覚えている。

 よしっ。
 誰もいない教室を後に、私は裏庭に足を向けた。

 今思えば、あれは偶然ではなく必然だったような気がすると言ったら、あなたは何て言うだろう。


美月 2007/12/21
次へのお題: 出会い運命性学校生活


第 3 回

お題: 出会い運命性学校生活

桜坂学園は、普通科と音楽や芸術面で突出した生徒の集う芸能科の二つの科があって、この二つの教室棟を繋ぐ形で管理棟が建っている。
ちなみに現在式をやっているはずの体育館は、管理棟から伸びる渡り廊下を右に曲がるとつく。――が、私はそこを左に曲がり、旧校舎へと足を進めた。
私の目指す裏庭は、温室や理科室、家庭科室などのある旧校舎裏手に位置する。

結構歩いた。――って言うか、遠っ!こんなんで休み時間中に移動できないし。

裏庭に足を踏み出した私は、途端足を止めた。
視界に広がる淡い紅色。風に舞い散り、舞い上がる桜吹雪。
その幻想的で美しい光景に、思わず魅せられた。

――えっ?

気づけば、私は一粒の涙を流していた。
それに気づいて、涙を止めようとすればするほど、止めることができず焦る。

―カシャッ

不意に、背後妙な音がして、私はびっくりして振り向く。
そこには、背の高い男子生徒が立っていて、手にはカメラを構えている。
私は、突然のことで状況についていけず、フリーズしてた。
彼はカメラを下ろし、ポケットからハンカチを取り出した。

「ほら」
「・・・・・・・ありがとう」

さしだされたそれを、私は思わず受け取り、お礼を言っていた。

「大丈夫か?」
「うん。ごめん。なんか、涙が勝手に・・・・・」

まだ頭が完全に動いていないためか、私は訳もなく謝り、かついきなり見ず知らずの人間に写真を撮られたということにも頓着せずに、普通に受け答えをしていた。
驚いた衝撃で、涙を止めることに成功した。受け取ったハンカチで目元を拭きながら、私は再び背後を振り返り、目を細めた。
彼もつられたように桜を見遣る。
暫く不思議な心地よい沈黙が続き、彼が静かに口を開いた。

「何で泣いたんだ?」
「何でだろう?・・・・・風に乗る花びらが凄く綺麗で―」

自分の気持ちを整理するついでに彼の問いに答える。

「何故か寂しくって、どこか懐かしい―運命性のようなものを感じたから・・・・・かな?」
「・・・・・そうか」

私は、今更ながら隣の彼に注意を向けた。
背は平均より上180前半というところだろうか。顔もめちゃくちゃ整っている。―もてるだろうな・・・・。
そんなどうでもいい感想がを持ちながら、私は遅ればせながら、当然の問いを口にする。

「そういえば、あなた誰?」

彼は桜に向けていた視線を私に向けた。

「俺は普通科1-2、神谷 統真。よろしく」
「私は普通科1-3、木下 ナツミ。よろしくね」

私は笑顔で答え、そこで気づいた。

「神谷君」
「何?」

統真は、再び桜を眺め、首に提げていたカメラを構えていた。
そんな彼に、私は今更ながらある指摘をする。

「あなた私の写真とったでしょ」

その指摘を無視するように、統真はいろいろな位置からカメラをきる。

「何で?」

私は構わず疑問を口にした。
すると、彼はカメラを下ろし笑いながら答えた。

「さぁ?何でだろうな」

そういってあやふやな答えを返し、カメラを取り続ける彼に、私は不思議と微苦笑しかわかなかった。

「何よそれ」

返す言葉は、心なしか声が弾んで聞こえる。
この出会いが、私の学校生活のスタートだった。


黎 2008/01/31
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